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番組ブログ

ロシア語のサイトに掲載!

メディアの旅人、目﨑雅昭氏、ロシアのサイトにまたしても載りました。だが、ロシア語なのでよく分からない。残念ながら、自動翻訳機能でなんとか概要だけでも把握したいものです。

ロシアから無事に帰還

今でこそ、無事に帰還できて良かったと思えるけれど、氏が向かった時は、「行くのも戻るのも大変」ではあったものの、予備役招集令は出てないし、併合宣言もしてないので、今よりはまだロシアはこころに余裕があったのかもしれません。

果たして、今のこのタイミングだとしたら、目﨑さんは渡露したのだろうか? などを考えてしまいますね。

さて、またひとつ、目﨑さんがロシアの記事になりました。これが、「ちゃんと西側諸国の企業家とも交流を保てているよ。エネルギーにおいて、ちゃんとロシアに目を向けてくれているよ」「だからロシアは問題ないんだよぉ」という国内向けのプロパガンダに利用されてしまうのかどうなのかは、ロシア語が分からないので詳しく理解しづらいですが、それを百も承知の上で臨んだ目﨑さんですので、そのへんの「経費」を考えた上での行動です。どうあれ甘んじて受ける方といえるでしょう。サイトはこちらです

またしても記事になった目﨑さんの渡露。

GPSS Holdings Inc.の目﨑雅昭社長:「私たちはビジネスと政治を分離し、ロシアのパートナーとの関係は変わっていません」

東方経済フォーラムのコムソモリスカヤ・プラウダのオープンスタジオで、日本のエネルギー企業のリーダーが国際ビジネス関係に関する質問に答えた。

Q.私たちのスタジオにようこそ。現在の状況における国際ビジネス関係について、いくつか質問をさせていただきたいと思います。ロシアと日本との貿易および経済関係、そして主に日本企業との今日の主な問題は何だと思いますか?

A.(目﨑雅昭said以下同)日本の主要な問題の 1 つはエネルギーです。また、日本はエネルギーの約 90% を輸入しているため、常に多くの国と連絡を取り合う必要があります。

私たちの仕事は、再生可能エネルギーを開発し、再生可能エネルギー源に基づいて設備を構築し、その数を増やすことです。しかし、化石燃料から再生可能エネルギーへの移行には長い時間がかかる可能性があります。そして、私たちはまだ化石燃料を必要としています。また、日本に最も近い隣国であるロシアには豊富な資源があります。そして、エネルギービジネスを発展させるために、ロシアと日本の架け橋のようなものを築きたいと考えています。

Q.ロシアのパートナーとの関係で、あなたのビジネスはここ数ヶ月でどのような困難に直面しましたか?

A.ここにたどり着くのも本当に頭痛の種です。以前は、日本からウラジオストクまで数時間で飛ぶことができました。しかし、ドバイとモスクワを通過しなければならず、そこに着くまでに40時間近くかかりました. これはある種の悪夢です!

……という一通りの愚痴を零すのもフリーダムな目﨑流ww

しかし、最大の問題の1つは支払いに関係しています。SWIFT銀行間振替システムで送金することはできません。また、クレジットカードも使用できません。フォーラムへの参加、宿泊などの費用も必要です。そのため、ここに現金を持参する必要がありました。

……来るのが大変だったという話は置いておいて(笑)。大きなビジネスの障壁は、国際世論を伺う必要でもなければ、主要取引先の顔色を伺う必要性でもなく、何しろ「送金システム」である、と。シンプルにロシアにお金を送る事、受け取る事、それが出来なければそれは「商い」ではないのであって、そのもっとも基本的な部分で困る羽目に陥っていると。ううむ。それは確かに根本問題。

Q.しかし、これらの問題を解決して、どうにかして日本からロシアに送金することは可能ですか?

A.他の通貨では、特別なドル口座を通じて…これが唯一の方法ですが、すべてのロシアの銀行が現在ドルを受け入れるわけではありません。

……なるほど、まずはドルで送受金を試みる。パワーバランスで弱まっていく課程にあるとも思えるドルだが、頼みの綱であることはこの急場だと変わらない。

Q.ピンチはチャンスとも言います。この困難な状況で、どのような新しい機会が見えますか?

A.私たちは、海外からここに長い道のりを歩んできた数少ない外国人の一人です. そして、おそらく、このフォーラムに来た日本人は私たちだけです。この状況は、ロシアでの仕事の新しい方向性を模索する機会を私たちに与える可能性があります. たとえば、ウラジオストクや他の都市の不動産に投資する…

数年前、私たちは多くの不動産に投資しました。そして今、ロシアの通貨は上昇し、不動産の価格も上昇しています。このように、ロシアの不動産への投資は日本にとって有益であることが判明しました。これらは良い機会であり、特に極東ではさらに多くの機会があると思います。

一方、再生可能エネルギーをはじめとするエネルギー分野には大きな可能性があります。再生可能エネルギー源が豊富なカムチャツカと大規模な地熱発電所があります。極東は独自の電力網を持っているという点で独特です。おそらくこれは、中央地域からここにエネルギーを転送するのに非常に費用がかかるという事実によるものです。また、水力、風力、太陽光、地熱などの再生可能エネルギーを使用して、極東の消費者にエネルギーを供給する独立した送電網を構築できます。私たちにとって、これはこの地域で再生可能エネルギーの開発を支援する機会です。

Q.ロシア極東は有望なビジネス地域ですか?

A.はい、ここには大きな可能性があります。結局のところ、極東ロシア、特にウラジオストクは東アジアの中心です。また、重要な輸送および港のハブでもあります。ウラジオストクからモスクワやヨーロッパへの商品の輸送は、海路よりも鉄道の方が速い。ウラジオストクを輸送ハブとして使用することは、日本、中国、韓国、さらには北朝鮮にとっても、一般的にはアジアのすべての近隣諸国にとっても有益です。私の意見では、このような重要な地理的位置により、この地域はビジネス活動の中心になる可能性が十分にあります。

……氏を理解する人なら、べんちゃらを言う人でないことを知っています。なので、これも裏のない真理を口にしているだけなのです。

Q.あなたの意見では、ロシアのビジネスマンは信頼できるビジネスパートナーですか?

A.私たちが連絡を取り合っているすべてのロシアのビジネス パートナーは、非常に優秀で信頼できる人々です。私たちには何の問題もありませんし、できれば彼らとの関係を続けたいと思っています。

そして、東京の当社にはロシア人社員がいます。彼らとの関係も何も変わっていません。私たちは、政治をビジネスから切り離し、通常どおりビジネスを行うよう努めています。

……なるほど。ロシア人の社員がいる。それは会社としてはあくまで丁寧に取り扱う話の筈です。しかし、これもまた、その社員の方のことを慮る事のみを考えての行動ではないことは火を見るより明らかです。坊主が憎くても袈裟まで憎いのはただのエモーション。大統領が織りなす野心と引くに引けなくなった抗争と、個々のロシア人は同等で語られてはなりません。それは間違いない。
……東京では勿論、日本の東京以外の場所でも、在日のロシア人はご苦労をされていることでしょう。肩身の狭い思いをされていることでしょう。居酒屋で楽しそうに飲んでいたら変なからまれ方をしていそうで申し訳なくなります。国単位で連帯責任を追及するのはナンセンスであり、対象を広げて正義に酔うマスターベーションに近い。
……最後に、示し合わせたワケではないのに、共同代表も映し鏡のように答えている内容を紹介します。

Q.東方経済フォーラムへの参加をどのように評価しますか?

A.(これのみ共同代表くらたサンsaid)私たちは極東、東アジアの代表でもあるので、ここに来ることができてうれしく思います。そして、政治のために関係を断絶してはなりません。私たちは連絡を取り合い、極東の可能性を広げる手助けをしなければなりません。特に今。例えば、北極海の海を横断する新たな交易路が出現した(Northern Sea Route, – Ed.)、これは重要である。現在アジアが利用しているシンガポールやスエズ運河を経由してアフリカを巡る海路の代替となる可能性があります。しかし、北極圏を通過するよりも3倍長くなります。北極海航路が普及すれば、ヨーロッパとアジアの間の重要な貿易ルートの 1 つになるでしょう。

このサイトの「特別軍事作戦」欄は?

このサイトはどういうサイトなのか。ロシアの言葉も文化も理解しない身としては、推測以外では判断できないですが、少なくとも「特別軍事作戦」のタブの中に収まるニュースたちは、ロシア寄りの「表現」が多用されているように感じます。

元ドイツ首相のアンゲラ・メルケルは、ロシアとのすべての関係を放棄しようとする欧州連合の現在の政策を予期せず批判した

https://www.kp.ru/daily/27452.5/4655848/

であったり、ウクライナのNATO加盟について、

ゼレンスキーは無視されます。

https://www.kp.ru/daily/27452.5/4655848/

として「即時断られた」と表現し、未来永劫NATOに加盟出来ないのだと臭わせていたりします。ただ、

国民投票とウクライナの 4 つの旧地域のロシアとの再統一は、西側で全会一致の非難を引き起こしました。しかし、私たちは別の結果を期待していませんでした。

と、併合について地球規模で叩かれていることを避けて報じているワケではない事が判ります。つまり、偏向の「頃合い上手」なのでしょうか。

但し、マスコミの報じるべきニュース「報道」を考えた場合

日本でなくても、マスコミは、時の政府の監視機関です。影響力を持つマスメディアは、政府が必ず利権に即した何かをやらかす際、それをめざとく見つけて断罪する立場にあります。しっかり監視しなければなりません。その役割を持っているのがマスメディアです。

そして叩きすぎてオミットされる場合もありますし、政府とネンゴロで宜しくやりすぎて視聴者から総スカンを食らう事もあります。

ですが、ロシアのこの報道ひとつとっても「私たちは別の結果を期待していませんでした」などと、「西側から併合をどう思われようが知ったこっちゃない」という「主観」にて報じています。これはニュースの根幹が脆弱であることの証左です。

日本では、ニュース番組で久米宏が怒っている時に鉛筆をコロンと放るという仕草を見せていました。それは「このニュースに腹を立てている」というサインであり、国民の視聴者はそれにより「何に憂うべき」かを理解しようとしました。ですが、そこに偏向がなかった為に、それが大きく問題になることはありませんでした。やはりニュースは「正しく、早く、判りやすく」報じるべきであり、伝え手の主観を介在させてはなりません。

こういう点において、当たり前の民主主義と「似て非なる」部分を強く感じざるを得ません。ですが、一つ言えるのは、目﨑社長のインタビュー記事についてのみ言えば、そこに歪曲演出は介在していないように見えます。

ロシアのマスメディアも、目﨑さんたちがロシアのエネルギー企業やその業界に「媚びる為に来たわけではない」事をしっかり把握して下さっていたと言うことです。

今後もウクライナ侵攻の情勢は予断を許しません。併合により特別軍事作戦は「戦争」へと成長し、より予備役を堂々と招集しやすい流れへと転げ落ちていくのかもしれません。

ですが、きっと、ロシア以外の全人類からのアレルギー反応ではなく、こうしてわざわざ40時間かけてロシアを訪れて、ビジネスを切り分けて考えてる企業家がいることを理解することで、多少ロシア全体を支配する感情的な部分がクールダウンさせられるのではないでしょうか。

侵攻はよくない。非難する。しかしそれとこれとは別。坊主が憎くても袈裟を憎むことはしないのです。

作成者: 管理人

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